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PNF:神経筋促通法とは?

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  PNF:神経筋促通法とは? PNFは Proprioceptive Neuromuscular Facilitation の略で、 日本語では 固有受容性神経筋促通法 と訳されます。 これは、 筋や関節の動きや状態を感知する神経(固有受容覚 )の働きを活用して、筋肉の緊張をほぐし、筋力や可動域を改善する運動療法 です。 PNFの歴史と理論 PNFは、 20世紀初頭にドイツの神経学者 ヘルベルト・カール・ケルナー によって開発されました。 その後、 アメリカのリハビリテーション医師 ハンス・リンドストローム によって理論化・体系化され、 現在では世界中で広く用いられています。 PNF理論は、 以下の3つの柱に基づいています。 固有受容覚の重要性 : 筋肉や関節の動きや状態を感知する神経(固有受容覚)は、 筋の緊張や可動域に重要な役割を果たします。 PNFでは、 固有受容覚を刺激することで、 筋の緊張を反射的にほぐし、 可動域を広げる効果を狙います。 筋収縮の促進 : 筋肉が収縮する際に、 脳から送られる信号(随意運動ニューロン)と、 筋肉内の筋紡錘からの信号(反射性運動ニューロン)の2種類の信号が関与しています。 PNFでは、 筋収縮の種類やタイミングを変えることで、 これらの信号を最大限に活用し、 筋力向上を図ります。 運動学習 : 脳は、 繰り返し行う運動を学習し、 記憶することができます。 PNFでは、 正しいフォームで行う運動を反復することで、 脳に正しい運動パターンを記憶させ、 より効率的な運動を可能にします。 PNFの具体的な手法 PNFには、 様々な手法がありますが、 代表的なものをいくつかご紹介します。 ホールドリラクゼーション : 筋肉を軽く収縮させた状態で、 パートナーやセラピストが抵抗をかけることで、 筋の緊張をほぐします。 コンタクトリラクゼーション : 筋肉を収縮させた後に、 パートナーやセラピストがゆっくりとストレッチをかけることで、 筋の緊張をほぐします。 アイソメトリック収縮 : 筋肉を一定の長さに保ちながら力を入れます。 筋力向上や筋の協調性を高める効果があります。 コンセントリック収縮 : 筋肉を縮めながら力を発揮します。 筋力向上に効果があります。 エキセントリック収縮 : 筋肉を伸ばしながら力を発揮します。